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LEGO 9V Train Series


完成度と簡便性の両立?・・・そして常に消えぬ堕落の恐怖
1980年から10年に渡って君臨し続けた新12Vシリーズの正式な後継者として、
今までのレールシステムを完全に一新した金属レールをひっさげてデビューしたのが
現行品の9Vシリーズです。この9Vシリーズの登場に伴い、誕生以来24年もの間使われてきた
プラスチックレールは遂に姿を消すことになりました。
この9Vシリーズの最大の特徴は、レールが一つ一つのセクションごとに
アッセンブリーパーツとして完成されていて、レイアウト組立や撤収の際の労力が
今までのシリーズとは比較にならないくらい簡単に出来ることでしょう。
しかしながらこの9Vシリーズから、12Vで実現したポイントや信号の遠隔操作は
姿を消し単純な速度調節と発進&停止のみがコントロールされるようになりました。
つまり機能の問題だけ論じるのであれば、12Vよりも後退したことになります。

この点に不満を覚えるユーザーはヨーロッパに多く、とりわけドイツの
レゴトレインクラブは未だに12Vレイアウトがクラブの標準であることを譲りません。
基本的にこういった9Vシリーズの特徴はアメリカ向けに考えられた物であり、
通電の正確性や遊ぶ際の簡便性をより重視した傾向であることは間違いないでしょう。



それでもこの9Vシリーズが誕生した当初はセットの完成度が非常に高く、魅力的な
製品が多かったのでかなりのカリスマ的人気を集めました。
今や伝説的な人気を持つようになり遂に再販されるに至った#4558メトロライナーや、
機関車最高峰の一つと称される#4551クロコエンジンなどは、明らかに新12Vシリーズの
「良い時代の造り込み」を継承した製品開発の延長線上にあることは疑う余地がありませんし、
商品開発スタッフも9Vシリーズの初期製品に関しては12Vと同じスタッフが担当したのは間違いないでしょう。
1991年発売の9Vシリーズ第一期商品ラインナップは、12Vシリーズが現役の頃に企画と製品開発を
行っていたわけですから。

しかし

こういった「造り込みの良さ」は#4559という新しいセットが発売されてから次第にその
伝統を失っていきます。窓や車体は完全に簡素化され、大味な部品で
細かいところまでカバーされていきました。



そして遂にレゴトレイン史上最大の失敗作と呼ばれるセットが1999年に
登場してしまいます。その名も#4561



もはや先頭車は巨大なクリア部品一つで片づけられ、その後に続く客車も
透明なパネルで覆われているだけ、という有様・・・・・

こうした堕落は現在まで続き、未だに9Vシリーズのスターターセットたる
コントローラーとレールと車体のセットは新製品が発表されておりません。
しかしながら、こうした堕落はもうたくさんだ!という声に耳を傾けてくれたのか
レゴ社は2001年から次々と新しい「単品車輌セット」を発売し始めました。
9Vシリーズは今後どうなっていくのでしょうか。更なる堕落を繰り返すのか、
それとも12V時代のような栄光を取り戻すのか。それは誰にも分からない事なのです。

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